円安と円高を「米」で理解する

円安、円高は義務教育(中学3年生、公民)で習う訳ですが、教科書にもちゃんとした説明が書いてある訳でもなく、教師も碌な説明しないわで(テストに出ないからね)、なんか円安、円高ってよく分かっていないまま過ごしている人、またロジックは知らないけど普通と逆に動くと暗記している人も多いのではないでしょうか。

本記事では円安と円高を暗記ではなくてちゃんと理解したい人のために、話を「円安」、「円高」の説明のみに絞って解説していきます。

円安円高分からんという人がもっている疑問

 事実の確認です。元々1ドルが100円だったとしましょう。それが1ドル80円になることを「円高」と呼びます。逆に、1ドル100円から1ドル120円になったら、これは「円安」と呼びます。これは直感と逆なように感じます。どうして額が減ってるのに円高といい、額が増えているのに円安というのでしょうか。

本記事ではこの疑問を解決していきます。

理解をしやすくするために

円安、円高つまり為替変動が分かりにくい理由は、ドルと円の関係、ユーロと円の関係のように、お金とお金の関係の話だからです。円ならまだしも、ドルとかユーロと言われてもイメージがしづらいことが理解の障壁となっています。

このことを解決するために、本記事ではドルやユーロと円の関係でなく、お米と円の関係で円安、円高を考えていくことにします。

円安を考える

まず最初に円安を考えてみましょう(以下の話はフィクションです)。

2022年に米10kgが2000円で売られているとします。

その次の年の2023年、異常気象で米が不作になってしまいます。

すると2022年に比べ、2023年は米の獲れる量が減ってしまっているので、2023年は2022年より米の貴重性が増しますね。

実際、2023年には米10kgが、2倍の値段の4000円になってしまいました。買う側としては辛いですよね。

起こったことの分析をしてみましょう。

米農家から見ると、同じ量の米を売っているのに、2023年は2022年の2倍のお金が手に入ることになります。農家としてはおいしい訳です。

米農家から見ると同じ量の米が2倍の価値になっているので、米の価値がUPしたと言えそうです。

逆に米を買う側から見ると、2022年は2000円出せば米が10kg買えますが、2023年は2000円出しても米は5kgしか買えません。

同じ金額を出しても半分の量しか手に入らないので、お金の価値がDOWNしたと言えそうです。

この現象に名前をつけてみましょう。

米の価値UPは、米の価値が高くなったので 「米高」と呼ぶことにします。

お金の価値DOWNはお金、つまり円の価値が安くなったので「円安」と呼ぶことにします。

さて2022年、2023年の米の値段はこんな感じでしたね。

これを為替っぽい表記にしてみます。といっても難しいことをする訳ではなく、10kgあたりの値段を1kgあたりの値段に書き換えるだけです。ただ10で割るだけ。

また「米の価値UP」を「米高」に、「お金の価値DOWN」を円安に直しておきました。

さてここで米をドルに書き換えてみると…?

図のようになります。これで1ドル200円が1ドル400円になることを円安と呼ぶことの説明がつきます。

今までのストーリーを振り返ってみると、米が貴重になる=円が相対的に価値が下がるというお話でした。ドルと円の関係も同じです。ドルが貴重になるとドル高に、その時円は相対的に価値が下がるので円安になります。

円安というのはただ単に円の話だけでなくドルと円の相対的な貴重性の話だった訳です。

円高を考える

円安がわかってしまえば、円高というのは円安の逆の現象ですので、パパッと理解できると思います。

では、円高も米を使って考えてみましょう(この話もフィクションです)。

2022年に米が10kg2000円で売られているのは同じです。

2023年、天気などの条件が良くてこの年は米が豊作でした。

すると2022年に比べ、2023年は米の獲れる量が増えたので2023年は2022年に比べあまり米は貴重でなくなります。

実際、2023年には米10kgが、半分の値段の1000円になりました。買う側としては嬉しいですよね。

起こったことの分析をしてみましょう。

米農家から見ると、同じ量の米を売っているのに、2023年は2022年の半分のお金しか手に入りません。農家としては悲しい話です。

米農家から見ると同じ量の米が半分の価値になっているので、米の価値がDOWNしたと言えそうです。

逆に米を買う側から見ると、2022年は2000円出せば米が10kg買えましたが、2023年は2000円出すと米を20kgも買うことができます。

同じ金額を出すと2倍の量が手に入るようになったので、お金の価値がUPしたと言えそうです。

この現象に名前をつけてみましょう。

米の価値DOWNは、米の価値が安くなったので「米安」と呼ぶことにします。

お金の価値UPはお金、つまり円の価値が高くなったので「円高」と呼ぶことにします。

さて2022年、2023年の米の値段はこんな感じでしたね。

これを例によって為替っぽい表記にしてみます。

また「米の価値DOWN」を「米安」に、「お金の価値UP」を円高に直しておきました。

さてここで前回と同じように米をドルに書き換えてみると…?

図のようになります。これで1ドル200円が1ドル100円になることを円高と呼ぶことの説明がつきます。

これで「円高」は「円安」の逆の現象と言っていた意味が分かったかと思います。

あとがき

私が中学校3年生の頃、公民で円安円高やった際、クラスメイト達はだいぶ混乱してる様子でした。そこで、私が休み時間に米を例えに黒板に書きながら解説したらだいぶ好評だったのを覚えています。本記事はその話が元になっています。インターネットの力で沢山の人にこの話が届くことを願っております。

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