充電器(ACアダプタ・ケーブル)の選び方

記事の内容をざっとまとめると

  • ACアダプタとケーブルは別々に買う(一体型は買わない)
  • 基本的に、充電電力(W数)が大きいほど速く充電できるので、なるべくW数が大きいACアダプタを選ぶ。
  • ACアダプタ・ケーブルはUSB PD対応のUSB Type-Cのものを選ぶ。

ACアダプタとケーブル一体型の充電器はなぜ買ってはいけない?

昔(ガラパゴス携帯時代)は、充電器といえばACアダプタとケーブル一体型が主流だったのもあって、今でも充電器といえば一体型という方も多いかと思います。

ただ、ACアダプタとケーブルは別々に買うことをお勧めします。理由は、別々に買えば、ACアダプタだけのアップグレードや、端末側のの端子変更にも対応できる可能性があるからです。一体型では、端子を変えたい場合や、W数を上げたい場合に丸々捨てる羽目になります。

端子の話

充電器を選ぶ際に非常に重要な端子の話をしましょう。まず3種類の端子を紹介します。

USB Type-A

昔主流だった50%の確率で差し間違える端子です。現在では、後述のUSB PD規格が使えず、端子がでかく、充電速度が遅いことからUSB Type-Cに世代交代していま…なぜかまだまだ主流です。

Lightning

iPhoneやMac周辺機器に使われている端子です。出た当時は裏表どちらでも差せるのでとても便利な端子でした。

USB Type-C

今流行りの端子です。裏表どちらでも差せる上コンパクト、更にUSB PD規格はこの端子でしか使えないので、急速充電といえばこの端子といった感じになっています。

USB PDって?

USB PD(USB Power Delivery) は急速充電のための規格で、規格上最大240W、現在発売中のACアダプタでは最大140Wの充電が可能です。

USB PDでは、ACアダプタ、ケーブルのどちらもそれぞれUSB PD対応のものを購入する必要があります。

また、USB PDはUSB Type-C端子でしか使えません。

ACアダプタの選び方

ACアダプタは、USB PD規格に対応しているものを選びます。USB PD規格はUSB TypeCでしか使えない(TypeAでは使えない)ので、必然的にポートはTypeCになります。

その上で、充電電力(W数)が大きいほど速く充電できるので、なるべくW数が大きいACアダプタを選びます。ただしW数が大きいほどデカくなってくるので、デカすぎても携帯性が悪くなるし何よりバカ高いので、以下のW数の目安を参考にすると良いでしょう。 ACアダプタのW数の目安(Apple)

iPhone20W-30W
iPad30W
MacBook Air60W-140W
MacBook Pro96W-140W

Android端末やWindows PCは端末が最大何Wで充電できるのか調べ、必要なW数のACアダプタを購入しましょう。

ケーブルの選び方(MagSafe充電器含む)

MagSafe充電器

MagSafe対応充電器はiPhoneを最大15W(iPhone 12 mini/13 miniでは最大12W[1])で無線充電できます。また、AirPodsも充電できます。

注意点は、AppleのMagSafe充電器かMade for Magsafe認証を取得したMagSafe充電器でないと、最大15Wで充電することはできないということです。

サードパーティの磁石でくっつく充電器では、MagSafeのようにくっついても実はMagSafe規格でなくQi規格で充電されている場合があり、その場合は最大7.5Wの充電速度になってしまいます。

なので、MagSafeで急速充電をしたい場合は、純正かMagsafe認証を取得した充電器を選びましょう。

Lightningケーブルの選び方

Lightningケーブルを買うときのポイントは以下の2つだけです。

  • Lightningケーブルは必ず純正かMFi認証を取得したケーブルを選ぶ
  • USB-C to Lightningのケーブルを選ぶ

USB-C to Lightningを選ぶのは、Lightningであってももう一方がUSB TypeAでは急速充電ができないためです。

USB TypeC to Cケーブルの選び方

さて、上でACアダプタはUSB PD対応のものを選びましょうと述べましたが、ケーブルも同様です。USB PD対応の表示があるものを選びます。

が、PCなどW数が高いACアダプタ(60W超)と組み合わせる場合は、例えばACアダプタが96Wの場合は96Wを流せるケーブルなのかを必ず確認しましょう。

ケーブルが流せる電力は上限が決まっています。96WのACアダプタと60Wまで流せるUSB PD対応ケーブルでMacを充電した場合、Macは60Wで充電されます。なのでケーブル側にも気を配るようにしましょう。基本的にUSB PD対応とだけ書いてありW数が書いてないケーブルは60W超は流せません。

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