Minecraft Bedrock Serverは公式にはUbuntuかWindowsでしか動かないことになっていますが、CentOS Stream9で頑張って構築してみたので、記しておきます。VPSはConoHa VPSを使いました。
Contents
環境情報
- Minecraft Bedrock Editionを導入
- ConoHa VPS 2GBプラン
- CentOS(Stream9)
- macOSのターミナル.appを使用してSSH
事前準備
VPSサーバーのSSH設定は、Conoha VPS(CentOS)のSSH設定をする(公開鍵認証、rootログイン禁止、ポート変更)に記載しています。
この記事は、上記記事に従ってSSH接続設定を完了したことを想定して構成しています。VPSを借りたばかりで設定がまだという方は先に上記記事を参考にして一般ユーザでSSHできるようにしておいて下さい。
注意事項
- 設定変更時は必ずバックアップをとって下さい
- セキュリティの設定は自身の責任で行って下さい
- 設定ファイルの編集時にはnanoを使っています。使い方は各自調べるか、viやemacs等好きなエディタを使って下さい
- 一般ユーザでコマンドを実行することを想定し、sudoを使っています。
gccのインストール
Bedrock Serverにはgccが必要らしいので、まずはgccをインストールします。
dnfをアップデート後、dnfでgccをインストールします。
sudo dnf upgrade
sudo dnf install gcc
サーバーのダウンロードと展開
Minecraft公式サイトから、最新版のBedrockサーバーをダウンロードします。 Windows版とUbuntu版がありますが、DLするのはUbuntu版です。DLリンクはサイトのダウンロードボタンを右クリックして取得します。また、zipを展開したらbedrock_serverファイルに実行権限を付与しておきます。
cd ~
mkdir bedrock
cd bedrock
wget https://minecraft.azureedge.net/bin-linux/bedrock-server-1.21.20.03.zip
unzip bedrock-server-1.21.20.03.zip
chmod +x bedrock_server
これでカレントディレクトリをbedrockディレクトリにした状態で以下のコマンドを打てば、サーバーは起動しますが、先に色々設定してから起動したほうがいいでしょう。
LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server
Minecraft Serverのポート変更
デフォルトでは、BedrockServerに接続する際のポートはデフォルトで19132番になっていますが、念のため別のポートに変更しておきましょう。VPSにSSHして、bedrockディレクトリ内のserver.propertiesファイルを編集します。
cd ~/bedrock
nano server.properties
server-port=19132
とserver-portv6=19133
の行を探して、別のポートに変更します。本記事では61236と61237ポートに変更することにします。※IPv4のポートとIPv6のポートはそれぞれ別のポートを使って下さい。同じにすると起動しません。
...
server-port=61236
server-portv6=61237
...
ついでにdifficulty=easy
とかの他の設定も見直すと良いでしょう。
ファイアウォールの設定
Minecraft Serverに接続できるようにするため、ファイアウォールの設定をします。
まず、ConoHaコントロールパネルから、セキュリティ›セキュリティグループを開いて、+セキュリティグループ
ボタンから新規セキュリティーグループを作ります。名前はなんでもいいですが、私はBedrockとしました。
セキュリティグループを作ったら、以下のようにポリシーを設定します。Java版と違いBedrock版はUDPを使うため、UDPでも開けておきます(TCPは開けなくてもいいかもしれないですが未検証です)。
通信方向 | イーサタイプ | プロトコル | ポート範囲 | IP/CIDR |
---|---|---|---|---|
Out | IPv6 | all | ||
Out | IPv4 | all | ||
In | IPv6 | TCP | 61237 | |
In | IPv4 | TCP | 61236 | |
In | IPv6 | UDP | 61237 | |
In | IPv4 | UDP | 61236 |
次に、ConoHaコントロールパネルのサーバー›ネットワーク›セキュリティグループを編集して、先ほど作成したセキュリティグループ(Bedrock)を追加します。
次に、CLIのファイアウォールでMinecraft Serverが使うポートを開けます。一般ユーザでVPSにSSH接続して下さい。
sudo nano /etc/firewalld/zones/public.xml
<port protocol="tcp" port="61236"/>
、<port protocol="tcp" port="61237"/>
、<port protocol="udp" port="61236"/>
、<port protocol="udp" port="61237"/>
の4 行を追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<zone>
<short>Public</short>
<description>For use in public areas. You do not trust the other computers on networks to>
<service name="ssh"/>
<service name="dhcpv6-client"/>
<service name="cockpit"/>
<port protocol="tcp" port="61234"/>
<port protocol="tcp" port="61236"/>
<port protocol="tcp" port="61237"/>
<port protocol="udp" port="61236"/>
<port protocol="udp" port="61237"/>
<forward/>
</zone>
設定を反映するためfirewalldを再起動します。
sudo systemctl restart firewalld.service
サーバーの起動
サーバーはLD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server
で起動できます。
cd ~/bedrock
LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server
終了はターミナルにstop
と入力してreturnキーで止まります。
あとはBedrock Serverの管理者にOP権限付与などを行うといいでしょう。
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